こんにちは。サウンド担当の上野大典と申します。
今回はCubaseでの「音圧レベルの読み方」について書きたいと思います。
マスタリングに送る前に大きすぎる音量(完成品の波形が塗りつぶされて真っ黒になっているような)で送ってもエンジニアさんは何もできません。
最終的にいい音に仕上げるためには、適度な音量でミックスダウンしてマスタリングエンジニアさんに送る必要があります。
ここでは適度な音量で送るための設定方法を見ていきましょう。
ラウドネスメーターを表示させる
Cubaseのメニューから「デバイス(スタジオ)」→「Control Room」を選んでコントロールルームミキサーを表示させます。
上のタブで「メーター」、下のタブで「ラウドネス」を選ぶと「ラウドネスメーター」を表示させることができます
「Integrated(1曲全体の平均音圧レベル)」が-18LUFS以下で、1曲を通して「Short-Term(3秒くらいの範囲の音圧レベル)」が-14LUFSを超えないのであれば、ミックスダウンしたオーディオの音量が大きすぎることはありません。ピークレベルもおそらく-6dB前後に納まるはずです。
マスタリングの時に瞬間的なピークは潰してしまうので、明らかに音が割れたりしていないのであれば、ピークレベルが0dBを超えてもあまり気にしなくていいです。
書き出す時のサンプリングレートはなんでもいいですが、必ずビット深度は「32bit」にしましょう。
ディザリングなどはマスタリングのときにかけるのでオフにしましょう。
世界標準のような規格があるわけではないので、私は特に指定をいただかなければマスタリング後の平均音圧レベルが「-16.5LUFS」くらいになるように納品しています。
もちろんご要望があれば大きな音で納品することもできますよ!
それではまた。